RTX 4080 SUPER
RTX 4080 SUPERは、このサイトで扱う34のオープンモデルのうち12モデルを、Q4_K_M・8kコンテキストで動かせます(2026年10月16日に計算)。最大のモデルはgpt-oss 20Bで、必要量は13.4GB、生成速度は最大247トークン/秒です。
- メモリ
- 16GB(VRAM)
- メモリ帯域幅
- 736GB/s
- ボード電力
- 320W
- 発売
- 2024年
- 入手方法
- 主に中古
RTX 4080 SUPERをローカルLLM動作チェッカーで開く
RTX 4080 SUPERで動くモデルの一覧
RTX 4080 SUPER(16GB)がGPUで使えるメモリは16GBで、メモリ帯域幅は736GB/sです。以下のモデルはすべて、多くの人が実際に使う設定であるQ4_K_M・8kコンテキストでの値です。5%の安全マージンを差し引くと、使えるのは15.2GBです。何が読み込めるかはメモリが、どれだけ速く応答するかは帯域幅が決めます。どちらも明示した計算式による推定値で、LLM VRAM計算ツールで計算の過程を確かめられます。
このGPUでは、15.2GB以下なら収まり、13.6GBを超えると「ぎりぎり」です。読み込めても会話に使える余裕はほとんどなく、同じ16GBでデスクトップ環境も動かしていると収まらなくなることがあります。トークン/秒は、メモリ帯域幅から求めたシングルストリームの推定値です。≤の付いた数値は上限で、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。
計算・2026年10月16日実際に動かすならこのモデル
Gemma 4 12Bが、このGPUを最も有効に使えるモデルです。使うのは16GBのうち8.2GBで、生成速度は推定74トークン/秒(読むより速い)、コンテキストにはまだ131,072トークン分の余裕があります。
ベンチマークは引用していないため、選び方を説明します。モデルはサイズで比べ、MoE(Mixture of Experts)モデルは総パラメータとアクティブパラメータの幾何平均で数えます(経験則で、測定ではありません)。メモリに余裕を持って収まり、25トークン/秒以上で応答する最も大きいクラスを選び、その中で最も新しい汎用モデルを選んでいます。コーディングや推論に特化したモデルは上の一覧には載せていますが、標準ではおすすめしていません。
このGPUが保持できる最大のモデルはgpt-oss 20Bで、必要量は13.4GBです。81,920トークンのコンテキストを確保できます。MoEモデルで、トークンごとに読むパラメータは3.6Bだけなので、2つのうち速いのはこちらで、推定247トークン/秒です。その代わり、トークンごとにすべての重みを読む密(dense)モデルの深さはありません。
Q8_0でも約14.2GBで収まります。メモリが許すならQ8を選ぶ価値があります。Q4では精度が少し落ちますが、Q8はほぼ劣化がありません。
実際に収まるコンテキスト長
よく聞かれるのはモデルのサイズですが、実際に効いてくるのはコンテキストです。KVキャッシュは会話の長さに比例して大きくなるため、余裕を持って読み込めたモデルでも、長い文書の途中でメモリが尽きることがあります。16GBで使えるコンテキストは、重みを載せた残りの分だけです。同じモデルが動く2つのGPUでも、使い心地がまったく違うことがあるのはそのためです。以下は、Q4_K_Mの重みで、このGPUが保持できる最大のコンテキストです。
| モデル | 最大コンテキスト長(FP16のKV) | Q8のKVキャッシュ |
|---|---|---|
| Gemma 4 12B | 131,072トークン | 131,072トークン |
| Qwen3 14B | 34,816トークン | 40,960トークン・モデルの上限 |
| Phi-4 14B | 16,384トークン・モデルの上限 | 16,384トークン・モデルの上限 |
| Ministral 3 14B | 37,888トークン | 75,776トークン |
KVキャッシュをQ8に量子化すると、保持できる量はおよそ2倍になり、品質の低下はほとんどの人が気づかない程度です。このGPUでは、Ministral 3 14Bが37,888トークンから75,776トークンになります。上限は128kトークン、またはそれより小さければモデル自身のネイティブのコンテキスト長で、後者は「モデルの上限」と表示しています。それを超える空きメモリは何の役にも立ちません。サイズの割にはるかに多くのコンテキストを保持できる行は、ハイブリッド構成、スライディングウィンドウ、MLA(Multi-head Latent Attention)のモデルで、標準的なTransformerのほんの一部しかキャッシュしません。計算の過程は各モデルのページにあります。
このGPUの限界
最初に届かなくなるモデルはDevstral Small 2 24Bで、Q4_K_M・8kコンテキストで約16.3GBが必要です。使えるメモリは16GBです。Q3_K_Mに下げると約13.6GBが必要で、収まりますが、Q3は品質の低下が大きいため、たいていは小さなモデルをQ4で動かすほうが良い選択です。残りをシステムRAMにオフロードすれば動きますが、10〜50倍遅くなります。モデルが動くのを確かめる方法であって、使う方法ではありません。
購入かレンタルか
言語モデルのために買うのはやめましょう。中古の3090のほうが多く保持でき、読み出しも速く、新しい5070 Tiは同じ16GBを約5分の1速く読み出します。すでに持っているなら十分に使える16GBのGPUなので、収まらないモデルには大きなGPUを借りましょう。
このGPUを選ぶ理由はすべて中古価格にあり、その価格は週ごとに変わるため、ここに数字を載せるのは載せないより悪い結果になります。実際に検討している価格を、電気料金と実際の月間使用時間とあわせて購入とレンタルの比較ツールに入れてください。このGPUが負荷時に320Wを使うことは、ツールにすでに入っています。所有するほうが安くなる月がわかり、そうならない場合はそれがわかります。決め手になるのは、価格よりも月間の使用時間であることがはるかに多いです。
率直な評価
言語モデルで重要な数値のどちらでも、中古の3090に負ける16GBのゲーム向けGPUです。
256ビットのバスに16GBを載せ、736GB/sで読み出します。どちらの数値も中古の3090(24GB・936GB/s)を下回るため、ローカルモデルでは古いGPUより保持できる量が少なく、生成も遅くなります。Ada世代のGPUなので、FP8はネイティブで動きますが、FP4は動きません。新しい5080と5070 Tiは同じ16GBを、より速く読み出します。
得意なこと
- 736GB/sあるので、16GBに収まるモデルなら速く動きます。
- Ada世代なので、FP8形式がネイティブで動きます。
- 成熟したGPUです。現行のランタイムはすべて対応しており、新しい世代にありがちな粗さもありません。
向かないこと
- 中古の3090よりメモリも帯域幅も少なく、容量は16GB対24GB、読み出しは3090のほうが約27%速いです。
- FP4には対応していません。FP4はBlackwellから加わりました。
- Founders Editionは3スロット・320Wです。
よくある誤解:ここでは新しいほうが良いとは限りません。中古の3090と比べると、4080 SUPERは言語モデルで重要な数値のどちらでも負けています。容量は16GB対24GB、帯域幅は736GB/s対936GB/sです。Ada世代の演算性能とFP8という強みが表れるのは画像生成やプロンプト処理で、何が収まるかや、どれだけ速く読み出せるかではありません。
ほかの選択肢との比較
- RTX 3090:24GB・936GB/s・最適なモデルはMuse Glimmer 30B、約38トークン/秒。ローカルモデルのコストパフォーマンスの基準で、何年もその座にあるGPUです。
- RTX 5080:16GB・960GB/s・最適なモデルはGemma 4 12B、約97トークン/秒。3090並みの帯域幅を持つ16GBのGPUで、収まるモデルは速く動きますが、収まる量は5060 Ti 16GBと変わりません。
- RTX 5070 Ti:16GB・896GB/s・最適なモデルはGemma 4 12B、約90トークン/秒。5080と同じメモリバスと16GBを持ち、読み出しは約7%遅いGPUです。
全39種類のGPUはGPU一覧で並べて比較しています。同じ数値をモデルの側から見た表はモデルの適合表(英語)にあります。表を読む代わりに特定の組み合わせを確かめるなら、ローカルLLM動作チェッカーを使ってください。
よくある質問
- RTX 4080 SUPERで70Bのモデルは動く?
- Q4_K_Mでは、1枚では動きません。Llama 3.3 70Bは8kコンテキストで約45.8GBが必要で、このGPUが使えるのは16GBです。選択肢は、より小さなモデルにするか、コンテキストをごく短くしてより強く量子化するか、2枚に分けるか、必要な時間だけより大きなGPUを借りるかです。
- RTX 4080 SUPERで動かすのに最適なモデルは?
- Gemma 4 12Bです。Q4_K_M・8kコンテキストでは、使える16GBのうち約8.2GBを使い、生成速度は推定74トークン/秒で、体感は「読むより速い」です。Q8でも約14.2GBで収まるので、収まるならQ8を選ぶ価値があります。
- RTX 4080 SUPERの生成速度は何トークン/秒?
- モデルのサイズ次第です。トークンを生成するたびに、アクティブな重みをすべてメモリから読み出すからです。736GB/s・効率70%で、このGPUは8BのモデルをQ4で推定111トークン/秒で生成します。保持できる最大のモデルのgpt-oss 20Bでは約247トークン/秒です。人が文章を読む速さは毎秒5〜8語ほどなので、25を超えれば一瞬に感じます。111は736GB/sから求めた上限で、実測ではありません。数値が大きいほど、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。
- ローカルLLMに16GBで足りる?
- このサイトで扱う34モデルのうち12モデルが、Q4_K_M・8kコンテキストで動きます。最大で21Bパラメータまでです。本当の試金石はモデルの一覧ではなくコンテキストです。このGPUでGemma 4 12Bを動かすと、メモリが尽きるまでに約131,072トークンを保持できます。
- ローカルモデルにはRTX 4080 SUPERとRTX 3090のどちら?
- RTX 3090のほうが多く保持できます(24GB対16GB)。そのため、このGPUの12モデルに対して、28モデルが動きます。速度では、RTX 3090のほうが速く、936GB/s対736GB/sです。チャットの速さを決めるのは帯域幅です。
- AIにはRTX 4080 SUPERとRTX 3090のどちら?
- 言語モデルなら3090です。容量は24GB対16GB、読み出しは936GB/s対736GB/sで約27%速くなります。4080 SUPERは新しいAda世代の演算性能とFP8に対応しており、画像生成やプロンプト処理に役立ちます。消費電力は320W(3090は350W)です。何が収まるか、どれだけ速く生成するかでは、古いほうのGPUが勝ちます。
- AIにはRTX 4080 SUPERとRTX 5070 Tiのどちら?
- どちらも256ビットのバスに16GBを載せているので、同じモデルが収まります。5070 Tiはメモリを896GB/sで読み出し(4080 SUPERは736GB/s)、約5分の1速く、FP4形式がネイティブで動き、消費電力は300W(4080 SUPERは320W)です。言語モデルなら5070 Tiです。
- メモリ:重み(パラメータ数 × パラメータあたりのバイト数)+KVキャッシュ(標準的なTransformerでは2 × レイヤー数 × KVヘッド数 × ヘッド次元 × コンテキスト長 × バイト数。スライディングウィンドウ、ハイブリッド構成、MLAのモデルは実際のキャッシュのとおりに計算)+ランタイム0.5GB+重みの4%。導出の詳細はLLM VRAM計算ツールにあります。
- 速度:70% × メモリ帯域幅 ÷ アクティブな重みのバイト数。シングルストリーム、バッチ処理なし、プロンプト処理は含みません。実測ではなく上限です。≤の付いた数値(12個中6個)は、トークンごとに読む重みがごく少ないため、実際のランタイムが数値を最も大きく下回る箇所です。詳しくは生成速度(トークン/秒)推定ツールをご覧ください。
- GPUの仕様(メーカーの数値):16GB、736GB/s、320W。NVIDIAによるこのGPUの公式ページを参照してください。メモリ帯域幅の数値:NVIDIAはこのGPUの数値を公表していないため、256ビット × 23Gbps ÷ 8で計算しています。バス幅はNVIDIAのページから、データレートはNVIDIAのRTX 40 SUPER発表記事から取っています。
- モデルのアーキテクチャの値は、各モデルが公開しているconfigから取っています。それぞれの値が何を変えるかは、LLMのセルフホストのガイド(英語)で説明しています。