Gemma 4 12B
Gemma 4 12BをQ4_K_M・8kコンテキストで動かすには、8.2GBのVRAMが必要です(2026年10月16日に確認したconfig.jsonから計算)。収まる最小のGPUのメモリは12GBで、動くデスクトップ向けGPUのなかで最も速いRTX 5090では、生成速度は最大180トークン/秒です。
- パラメータ
- 12B
- コンテキスト長
- 262,144トークン
- ライセンス
- Apache 2.0
- 公開
- 2026年5月
- config.jsonの確認日
- 2026年10月16日
どのメモリ容量のGPUで動くか
必要量8.2GBを、メモリ容量ごとに比べます。モデルが使えるのはGPUのメモリの95%までで、色が付いているのは残りの容量か、足りない容量だけです。「ぎりぎり」は85%を超える場合で、長い会話に使える余裕はほとんどありません。
ほかの量子化やコンテキスト長、Q8のKVキャッシュはLLM VRAM計算ツールで試せます。
計算・2026年10月16日どのGPUを選ぶか
このサイトで扱うGPUのうち、Q4_K_M・8kコンテキストで読み込める最小のものはRTX 3060(12GB)です。必要量は8.2GBで、生成速度は推定36トークン/秒です。同じGPUでも32,768トークンのコンテキストまで余裕があるため(8.6GB)、このモデルのためにそれより上のGPUを買う理由はありません。
ほぼ劣化のないQ8_0なら、収まる最小のGPUはRTX 4060 Ti(16GB)で、必要量は14.2GBです。Appleシリコンでは、Mac mini M4 Proなら32,768トークンのコンテキストを含めて保持でき、生成速度は推定27トークン/秒です。ただしプロンプト処理はNVIDIAより遅く、長い文書ではその差がはっきり出ます。ユニファイドメモリのデスクトップでは、Ryzen AI Max+ 395が32,768トークンのコンテキストを8.6GBで保持でき、生成速度は推定26トークン/秒です。
GPU別の生成速度
| GPU | 動く? | 推定トークン/秒 | 体感 | メモリ | メモリ帯域幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| H100 SXM | 動く | ≤ 337 | 読むより速い | 80GB | 3,350GB/s |
| A100 | 動く | ≤ 205 | 読むより速い | 80GB | 2,039GB/s |
| RTX 5090 | 動く | ≤ 180 | 読むより速い | 32GB | 1,792GB/s |
| RTX PRO 6000 Blackwell | 動く | ≤ 180 | 読むより速い | 96GB | 1,792GB/s |
| RTX PRO 5000 Blackwell | 動く | ≤ 135 | 読むより速い | 48GB | 1,344GB/s |
| RTX 4090 | 動く | ≤ 101 | 読むより速い | 24GB | 1,008GB/s |
| RTX 5080 | 動く | 97 | 読むより速い | 16GB | 960GB/s |
| RX 7900 XTX | 動く | 97 | 読むより速い | 24GB | 960GB/s |
| RTX 6000 Ada | 動く | 97 | 読むより速い | 48GB | 960GB/s |
| RTX 3090 | 動く | 94 | 読むより速い | 24GB | 936GB/s |
| RTX 5070 Ti | 動く | 90 | 読むより速い | 16GB | 896GB/s |
| RTX PRO 4500 Blackwell | 動く | 90 | 読むより速い | 32GB | 896GB/s |
| L40S | 動く | 87 | 読むより速い | 48GB | 864GB/s |
| RX 7900 XT | 動く | 80 | 読むより速い | 20GB | 800GB/s |
| RTX A6000 | 動く | 77 | 読むより速い | 48GB | 768GB/s |
| RTX 4080 SUPER | 動く | 74 | 読むより速い | 16GB | 736GB/s |
| RTX 5070 | 動く | 68 | 読むより速い | 12GB | 672GB/s |
| RTX PRO 4000 Blackwell | 動く | 68 | 読むより速い | 24GB | 672GB/s |
| RX 9070 XT | 動く | 64 | 読むより速い | 16GB | 640GB/s |
| Radeon AI PRO R9700 | 動く | 64 | 読むより速い | 32GB | 640GB/s |
| Arc Pro B70 | 動く | 61 | 読むより速い | 32GB | 608GB/s |
| RTX 4070 | 動く | 51 | チャットなら快適 | 12GB | 504GB/s |
| Arc B580 | 動く | 46 | チャットなら快適 | 12GB | 456GB/s |
| Arc Pro B60 | 動く | 46 | チャットなら快適 | 24GB | 456GB/s |
| RTX 5060 Ti | 動く | 45 | チャットなら快適 | 16GB | 448GB/s |
| RTX PRO 4000 Blackwell SFF | 動く | 43 | チャットなら快適 | 24GB | 432GB/s |
| RTX 3060 | 動く | 36 | チャットなら快適 | 12GB | 360GB/s |
| RX 9060 XT | 動く | 32 | チャットなら快適 | 16GB | 320GB/s |
| RTX Spark | 動く | 30 | チャットなら快適 | 128GB(GPU用102GB) | 300GB/s |
| RTX 4060 Ti | 動く | 29 | チャットなら快適 | 16GB | 288GB/s |
| DGX Spark | 動く | 27 | チャットなら快適 | 128GB(GPU用126GB) | 273GB/s |
| Ryzen AI Max+ 395 | 動く | 26 | チャットなら快適 | 128GB(GPU用96GB) | 256GB/s |
シングルストリームの生成速度を、メモリ帯域幅と効率70%から求めた値です。プロンプト処理とバッチ処理は含みません。どれも上限(理論値)で、実測ではありません。Gemma 4 12BがQ4で1トークンごとに読む重みはわずか7GBです。これほど少ないと、計算式に含まれない1トークンごとのコストが実際の速度を大きく左右します。≤の付いた6個の数値は、実際のランタイムの速度が表示値をもっとも大きく下回る箇所です。ほかの量子化やAppleのハードウェアについては生成速度(トークン/秒)推定ツールを、モデルではなくハードウェアを選んでいる場合は全GPUの比較をご覧ください。
計算・2026年10月16日量子化・コンテキスト長別の必要メモリ
| 量子化 | 4,096トークン | 8,192トークン | 32,768トークン |
|---|---|---|---|
| Q8_0 | 14.1GB(16GBに収まる) | 14.2GB(16GBに収まる) | 14.6GB(16GBに収まる) |
| Q5_K_M | 9.8GB(12GBに収まる) | 9.8GB(12GBに収まる) | 10.2GB(12GBに収まる) |
| Q4_K_M | 8.1GB(12GBに収まる) | 8.2GB(12GBに収まる) | 8.6GB(12GBに収まる) |
重みはQ4で7GBです。コンテキストが1,000トークン増えるごとに、FP16のKVキャッシュが約0.016GB増えます(これとは別に、スライディングウィンドウ・アテンションのレイヤーが、ウィンドウがいっぱいになった時点で固定の0.336GBを保持します)。ほかの設定はLLM VRAM計算ツールで試せます。
モデルについて
Gemma 4 12Bは12Bパラメータのモデルです。全48レイヤーのうち40レイヤーはスライディングウィンドウ・アテンションで、直近の1,024トークンしか記憶しません(KVヘッド8個、ヘッド次元256)。残りの8レイヤーはグローバルレイヤーで、KVヘッドは1個(ヘッド次元512)です。Google DeepMindが2026年5月に公開したGemma 4 12B「Unified」です。Unifiedはエンコーダを使わない設計を指し、画像のパッチや生の音声を別のエンコーダに通さず、言語モデルに直接投影します。そのため、1つの12Bチェックポイントでテキスト、画像、音声、動画を扱えます。
テキスト、画像、音声、動画 コンテキスト長262,144トークン Apache 2.0 2026年5月公開
思考モード:モデルカードによると、設定で切り替えられます。
スライディングウィンドウのキャッシュに対応していないランタイムは、すべてのレイヤーを全長で保存するため、長いコンテキストではこの値よりはるかに多くのメモリを使います。
ネイティブのコンテキスト長は262,144トークンです。ライセンスはApache 2.0で、寛容な(permissive)ライセンスです。重みの公開は2026年5月です。Gemma 3 12Bの後継にあたります。
得意なこと
- 1GBあたりで扱える入力の種類は、このサイトのモデルで最多です。このサイズで音声を入力できるのはこのモデルだけです。
- 12GBのGPUでも、コンテキストに十分な余裕が残ります。48レイヤーのうち40レイヤーは直近の1,024トークンしか記憶しないためです。
- 独自の利用規約を読まなくても商用利用できること。Gemma 4はApache 2.0に移行しました。
注意点
- スライディングウィンドウによる節約はランタイム次第です。すべてのレイヤーを全長で保存するランタイムでは、長いコンテキストでずっと多くのメモリが必要になります。
- 音声や動画の入力には、それに対応したランタイムが必要です。ローカル向けのランタイムの多くは、まずテキストと画像に対応しています。
似たモデル
Q4_K_M・8kコンテキストでGemma 4 12Bとほぼ同じメモリを必要とするモデルです。手持ちのGPUで実際に比べる相手になるのは、これらのモデルです。「1kトークンあたり」の列はコンテキストが1,000トークン増えるごとのコストで、同じサイズのモデルの間でもっとも差が出るところです。
| モデル | サイズ | 必要量 | 1kトークンあたり | コンテキスト長 | 公開 |
|---|---|---|---|---|---|
| Gemma 4 12B | 12B | 8.2GB | 0.016GB | 256k | 2026年5月 |
| Gemma 3 12B | 12.2B | 8.7GB | 0.066GB | 128k | 2025年3月 |
| Granite 4.2 8B | 8.8B | 7.2GB | 0.164GB | 128k | 2026年8月 |
| Qwen3.5 9B | 9.7B | 6.7GB | 0.033GB | 256k | 2026年2月 |
| Qwen3 8B | 8.2B | 6.7GB | 0.147GB | 40k | 2025年4月 |
全モデルの比較、8〜96GBに収まるモデル(英語)、クラウドGPUごとの最安の時間料金(英語)もご覧ください。
よくある質問
- Gemma 4 12Bは24GBのGPUで動く?
- はい。Q4_K_M・8kコンテキストで約8.2GBが必要で、24GBのGPUに余裕を持って収まります。
- Gemma 4 12BをQ8で動かすには、VRAMはどれくらい必要?
- 8kコンテキストで約14.2GB、32kコンテキストでは14.6GBです。Q8はほぼ劣化がないので、収まるならQ8を使うのがおすすめです。
- Gemma 4 12Bのコンテキスト長は?
- ネイティブで262,144トークンです。すべてをQ4_K_Mで保持すると約12.4GBが必要で、そのうち4.6GBがコンテキストの分です。
- Gemma 4 12Bが長いコンテキストでも少ないメモリで済むのはなぜ?
- ほとんどのレイヤーが、大きくなっていくキャッシュを持たないからです。全48レイヤーのうち40レイヤーはスライディングウィンドウ・アテンションで、直近の1,024トークンしか記憶しません(KVヘッド8個、ヘッド次元256)。残りの8レイヤーはグローバルレイヤーで、KVヘッドは1個(ヘッド次元512)です。32kトークンのコンテキストに必要なメモリは約0.9GBです。もし48レイヤーすべてが従来どおり全長のキャッシュを持っていたら、同じ会話に約12.9GBかかります。この節約は、ランタイムがスライディングウィンドウのキャッシュを実装していることが前提です。llama.cppとvLLMは実装していますが、実装していないビルドではずっと多くのメモリを使います。
- Gemma 4 12Bはオープンソース?
- 重みは寛容な(permissive)ライセンスであるApache 2.0で公開されています。これはGemma 3からの変更点で、Gemma 3はGoogleが独自の条件を定めたGemma Terms of Useを使っていました。
- Gemma 4 12BはRTX 4090でどれくらいの速さ?
- Q4・シングルストリームでの上限は約101トークン/秒で、体感は「読むより速い」にあたります。これはGPUのメモリ帯域幅から求めた上限で、実測ではありません。この水準の数値では、計算式に含まれないコストが1トークンごとの時間に占める割合が大きくなるため、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。
- アーキテクチャの値は、Hugging Faceのgoogle/gemma-4-12B-itにあるconfig.jsonから読み取り、2026年10月16日に確認しています。このページの数値はすべてこれらの値から計算しています。このモデルのためにハードウェアを買う前に、元の値を確認してください。
- 推定値は、ほかに何も動いていないGPUで会話を1つだけ扱う前提です。同じGPUでデスクトップ環境も動かすと、0.5〜2GBが使われます。