Mac Studio M2 Ultra

Mac Studio M2 Ultraは、このサイトで扱う34のオープンモデルのうち34モデルを、Q4_K_M・8kコンテキストで動かせます(2026年10月16日に計算)。最大のモデルはMistral Small 4 119B (MoE)で、必要量は72.5GB、生成速度は最大149トークン/秒です。

更新日

メモリ
192GB(ユニファイドメモリ)
GPU用
144GB
メモリ帯域幅
800GB/s
発売
2023年
入手方法
Appleのユニファイドメモリ
動くモデル
34モデル(全34)
Q4_K_M・8kコンテキストでの数です。保持できる最大のモデルはMistral Small 4 119B (MoE)で、72.5GB、最大149トークン/秒です。
計算・2026年10月16日
動かすのに最適なモデル
Muse Glimmer 30B
144GBのうち18.7GBを使い、約32トークン/秒です(チャットなら快適)。余裕を持って収まり、25トークン/秒以上で応答するモデルのうち最も大きいクラスを選び、その中で最も新しいものを選んでいます。
計算・2026年10月16日

Mac Studio M2 UltraをローカルLLM動作チェッカーで開く

Mac Studio M2 Ultraで動くモデルの一覧

Mac Studio M2 Ultra(192GB)がGPUで使えるメモリは144GB(192GBのユニファイドメモリの75%で、macOSがデフォルトでGPUに割り当てることが確認されている割合)で、メモリ帯域幅は800GB/sです。以下のモデルはすべて、多くの人が実際に使う設定であるQ4_K_M・8kコンテキストでの値です。5%の安全マージンを差し引くと、使えるのは136.8GBです。何が読み込めるかはメモリが、どれだけ速く応答するかは帯域幅が決めます。どちらも明示した計算式による推定値で、LLM VRAM計算ツールで計算の過程を確かめられます。

  • 必要量3.4GB
    ≤ 302トークン/秒
    動く
    残り133.4GB
  • 4.7B
    必要量3.7GB
    ≤ 205トークン/秒
    動く
    残り133.1GB
  • 必要量6.4GB
    ≤ 121トークン/秒
    動く
    残り130.4GB
  • 8.2B
    必要量6.7GB
    ≤ 118トークン/秒
    動く
    残り130.1GB
  • 必要量7.2GB
    ≤ 110トークン/秒
    動く
    残り129.6GB
  • 9.7B
    必要量6.7GB
    100トークン/秒
    動く
    残り130.1GB
  • 必要量8.2GB
    80トークン/秒
    動く
    残り128.6GB
  • 12.2B
    必要量8.7GB
    79トークン/秒
    動く
    残り128.1GB
  • 必要量10.3GB
    69トークン/秒
    動く
    残り126.5GB
  • 14.8B
    必要量10.8GB
    65トークン/秒
    動く
    残り126.0GB
  • 14.7B
    必要量11GB
    66トークン/秒
    動く
    残り125.8GB
  • 21B(アクティブ3.6B)
    必要量13.4GB
    ≤ 268トークン/秒
    動く
    残り123.4GB
  • 必要量16.3GB
    40トークン/秒
    動く
    残り120.5GB
  • 必要量16.3GB
    40トークン/秒
    動く
    残り120.5GB
  • 25.8B(アクティブ3.8B)
    必要量16.4GB
    ≤ 254トークン/秒
    動く
    残り120.4GB
  • 27.4B
    必要量18.1GB
    35トークン/秒
    動く
    残り118.7GB
  • 27.8B
    必要量18GB
    35トークン/秒
    動く
    残り118.8GB
  • 27.8B
    必要量18GB
    35トークン/秒
    動く
    残り118.8GB
  • 必要量20.3GB
    33トークン/秒
    動く
    残り116.5GB
  • 必要量18.7GB
    32トークン/秒
    動く
    残り118.1GB
  • 30.5B(アクティブ3.3B)
    必要量19.7GB
    ≤ 293トークン/秒
    動く
    残り117.1GB
  • 31.2B(アクティブ3B)
    必要量19.8GB
    ≤ 322トークン/秒
    動く
    残り117.0GB
  • 31.3B
    必要量20.9GB
    31トークン/秒
    動く
    残り115.9GB
  • 31.6B(アクティブ3B)
    必要量19.7GB
    ≤ 322トークン/秒
    動く
    残り117.1GB
  • 32.8B
    必要量22.4GB
    29トークン/秒
    動く
    残り114.4GB
  • 必要量22.4GB
    29トークン/秒
    動く
    残り114.4GB
  • 必要量22.4GB
    29トークン/秒
    動く
    残り114.4GB
  • 36B(アクティブ3B)
    必要量22.4GB
    ≤ 322トークン/秒
    動く
    残り114.4GB
  • 必要量45.8GB
    14トークン/秒
    動く
    残り91.0GB
  • 必要量45.8GB
    14トークン/秒
    動く
    残り91.0GB
  • 74.9B(アクティブ9B)
    必要量45.9GB
    ≤ 107トークン/秒
    動く
    残り90.9GB
  • 79.7B(アクティブ3B)
    必要量48.9GB
    ≤ 322トークン/秒
    動く
    残り87.9GB
  • 117B(アクティブ5.1B)
    必要量71.4GB
    ≤ 189トークン/秒
    動く
    残り65.4GB
  • 119B(アクティブ6.5B)
    必要量72.5GB
    ≤ 149トークン/秒
    動く
    残り64.3GB

このGPUでは、136.8GB以下なら収まり、122.4GBを超えると「ぎりぎり」です。読み込めても会話に使える余裕はほとんどなく、同じ192GBでデスクトップ環境も動かしていると収まらなくなることがあります。トークン/秒は、メモリ帯域幅から求めたシングルストリームの推定値です。≤の付いた数値は上限で、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。

計算・2026年10月16日

Appleシリコンに特有の注意点があります。このトークン/秒の数値が表すのは生成で、ユニファイドメモリが得意とする処理です。プロンプト処理(最初のトークンが返ってくる前に、送った内容を読み込む処理)は同等のNVIDIA製GPUよりはっきり遅く、長い文書を貼り付けたときに感じるのはこちらです。短いプロンプトならこのマシンでも速く感じますが、30,000トークンのプロンプトではそうはいきません。

実際に動かすならこのモデル

Muse Glimmer 30Bが、このGPUを最も有効に使えるモデルです。使うのは144GBのうち18.7GBで、生成速度は推定32トークン/秒(チャットなら快適)、コンテキストにはまだ131,072トークン分の余裕があります。

ベンチマークは引用していないため、選び方を説明します。モデルはサイズで比べ、MoE(Mixture of Experts)モデルは総パラメータとアクティブパラメータの幾何平均で数えます(経験則で、測定ではありません)。メモリに余裕を持って収まり、25トークン/秒以上で応答する最も大きいクラスを選び、その中で最も新しい汎用モデルを選んでいます。コーディングや推論に特化したモデルは上の一覧には載せていますが、標準ではおすすめしていません。

このGPUが保持できる最大のモデルはMistral Small 4 119B (MoE)で、必要量は72.5GBです。131,072トークンのコンテキストを確保できます。MoEモデルで、トークンごとに読むパラメータは6.5Bだけなので、2つのうち速いのはこちらで、推定149トークン/秒です。その代わり、トークンごとにすべての重みを読む密(dense)モデルの深さはありません。

パラメータ数より品質を重視するなら、Llama 3.3 70BがQ8_0で約81GBに収まります。Q8はほぼ劣化がなく、Q8の小さなモデルは、Q3に押し込んだ大きなモデルに勝つことがよくあります。

実際に収まるコンテキスト長

よく聞かれるのはモデルのサイズですが、実際に効いてくるのはコンテキストです。KVキャッシュは会話の長さに比例して大きくなるため、余裕を持って読み込めたモデルでも、長い文書の途中でメモリが尽きることがあります。144GBで使えるコンテキストは、重みを載せた残りの分だけです。同じモデルが動く2つのGPUでも、使い心地がまったく違うことがあるのはそのためです。以下は、Q4_K_Mの重みで、このGPUが保持できる最大のコンテキストです。

モデル最大コンテキスト長(FP16のKV)Q8のKVキャッシュ
Muse Glimmer 30B 131,072トークン 131,072トークン
Llama 3.3 70B 131,072トークン 131,072トークン
Qwen3 32B 40,960トークン・モデルの上限 40,960トークン・モデルの上限
Gemma 4 31B 131,072トークン 131,072トークン

この表のモデルはすべてFP16の時点で上限に達しているため、KVキャッシュを量子化しても得るものはありません。上限は128kトークン、またはそれより小さければモデル自身のネイティブのコンテキスト長で、後者は「モデルの上限」と表示しています。それを超える空きメモリは何の役にも立ちません。サイズの割にはるかに多くのコンテキストを保持できる行は、ハイブリッド構成、スライディングウィンドウ、MLA(Multi-head Latent Attention)のモデルで、標準的なTransformerのほんの一部しかキャッシュしません。計算の過程は各モデルのページにあります。

計算・2026年10月16日

このGPUの限界

この一覧に届かないモデルはありません。扱っているモデルはすべてQ4_K_M・8kコンテキストで収まるため、突き当たる限界はパラメータ数ではなく、コンテキスト長とバッチサイズです。

購入かレンタルか

静かさ、低消費電力、非常に大きなモデルを求めていて、CUDAが不要なら、複数GPU構成の本当の代わりになります。CUDAが必要なら、答えは最初から決まっています。

重要なのはマシン本体ではなくメモリのアップグレードで、Appleはその価格を構成ごとに変えています。実際に検討している価格を、電気料金と実際の月間使用時間とあわせて購入とレンタルの比較ツールに入れてください。所有するほうが安くなる月がわかり、そうならない場合はそれがわかります。決め手になるのは、価格よりも月間の使用時間であることがはるかに多いです。

率直な評価

長いプロンプトで待たされるのを我慢できるなら、非常に大きなモデルを静かに保持できるマシンです。

ユニファイドメモリなので、GPUはマシンのRAMの大部分を使えます。そのため最大構成のM2 Ultraは、NVIDIAのハードウェアならラック単位で必要になるモデルを保持できます。生成は800GB/sで十分な速さで、3090の936GB/sを少し下回る程度です。ただしプロンプト処理はNVIDIAよりはっきり遅く、長い文書では最初のトークンが出るまでに目に見えて待たされます。大きなモデルとのチャットには最適ですが、一度に30,000トークンを読ませる用途にはあまり向きません。

得意なこと

  • 最大192GBのユニファイドメモリで、70BのモデルをQ8で、あるいは120BのMoEモデルを、デスクトップマシンで動かせます。
  • 800GB/sで、動作はほぼ無音、消費電力は同等のNVIDIA構成のほんの一部です。
  • MLXとllama.cppは、どちらもAppleシリコンでよくサポートされています。

向かないこと

  • プロンプト処理はNVIDIAよりはるかに遅いです。長いコンテキストを使う作業は、単に遅くなるのではなく、使い勝手そのものが変わります。
  • CUDA専用のツールは動かないため、ファインチューニングや画像生成のエコシステムのかなりの部分が使えません。
  • メモリは購入時に決まり、あとから増設する方法はありません。

よくある誤解:192GBのすべてが使えるわけではありません。macOSはデフォルトで、GPUが使えるメモリをシステムRAMの約75%に制限するため、自分で上限を引き上げない限り、約144GBを前提に考えてください。このページの収まり方の計算は、すべて75%の値を使っています。

ほかの選択肢との比較

  • MacBook Pro M4 Max:96GB・546GB/s・最適なモデルはNemotron 3.5 Bolt 74B-A9B (MoE)、約73トークン/秒。デスクトップのGPUには収まらないモデルを動かせるノートPCです。
  • RTX PRO 6000 Blackwell:96GB・1,792GB/s・最適なモデルはLlama 3.3 70B、約31トークン/秒。96GBと5090クラスの帯域幅を、1枚で備えたGPUです。
  • RTX 6000 Ada:48GB・960GB/s・最適なモデルはMuse Glimmer 30B、約39トークン/秒。普通のPCに48GBを、300Wで、騒音なしに載せられるGPUです。

全39種類のGPUはGPU一覧で並べて比較しています。同じ数値をモデルの側から見た表はモデルの適合表(英語)にあります。表を読む代わりに特定の組み合わせを確かめるなら、ローカルLLM動作チェッカーを使ってください。

よくある質問

Mac Studio M2 Ultraで70Bのモデルは動く?
動きます。Llama 3.3 70BはQ4_K_M・8kコンテキストで約45.8GBが必要で、このGPUが使える144GBに収まります。生成速度は推定14トークン/秒で、体感は「使えるがやや遅い」です。
Mac Studio M2 Ultraで動かすのに最適なモデルは?
Muse Glimmer 30Bです。Q4_K_M・8kコンテキストでは、使える144GBのうち約18.7GBを使い、生成速度は推定32トークン/秒で、体感は「チャットなら快適」です。サイズより品質を重視するなら、Llama 3.3 70BがQ8で約81GBに収まります。
Mac Studio M2 Ultraの生成速度は何トークン/秒?
モデルのサイズ次第です。トークンを生成するたびに、アクティブな重みをすべてメモリから読み出すからです。800GB/s・効率70%で、このGPUは8BのモデルをQ4で推定121トークン/秒で生成します。保持できる最大のモデルのMistral Small 4 119B (MoE)では約149トークン/秒です。人が文章を読む速さは毎秒5〜8語ほどなので、25を超えれば一瞬に感じます。121は800GB/sから求めた上限で、実測ではありません。数値が大きいほど、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。
ローカルLLMに144GBで足りる?
このサイトで扱う34モデルのうち34モデルが、Q4_K_M・8kコンテキストで動きます。最大で119Bパラメータまでです。本当の試金石はモデルの一覧ではなくコンテキストです。このGPUでMuse Glimmer 30Bを動かすと、メモリが尽きるまでに約131,072トークンを保持できます。
ローカルモデルにはMac Studio M2 UltraとMacBook Pro M4 Maxのどちら?
このGPUのほうが多く保持できます(144GB対96GB)が、Q4_K_M・8kコンテキストではどちらも34モデルすべてが動くため、増えたメモリはより長いコンテキストと高い精度に使われます。速度では、このGPUのほうが速く、800GB/s対546GB/sです。チャットの速さを決めるのは帯域幅です。
192GBのMac Studioのうち、GPUが実際に使えるのはどれくらい?
デフォルトでは約75%、つまり約144GBです。残りはmacOSがシステム用に確保します。この上限はiogpu.wired_limit_mbの設定で引き上げられますが、OSが使うメモリが足りなくなるおそれがあります。このページの数値は、すべてデフォルトの75%を使っています。
ローカルLLMにはMac StudioとNVIDIAの構成のどちら?
Macは同じ予算ではるかに大きなモデルを保持でき、しかも静かで消費電力も低いです。NVIDIAの構成は長いプロンプトをずっと速く処理でき、ファインチューニングや画像ツールの大半を含む、CUDA専用の半分のエコシステムが動きます。大きなモデルとチャットするならMacは最適ですが、長い文書を読ませたり、何かを学習させたりするなら向きません。
  • メモリ:重み(パラメータ数 × パラメータあたりのバイト数)+KVキャッシュ(標準的なTransformerでは2 × レイヤー数 × KVヘッド数 × ヘッド次元 × コンテキスト長 × バイト数。スライディングウィンドウ、ハイブリッド構成、MLAのモデルは実際のキャッシュのとおりに計算)+ランタイム0.5GB+重みの4%。導出の詳細はLLM VRAM計算ツールにあります。
  • 速度:70% × メモリ帯域幅 ÷ アクティブな重みのバイト数。シングルストリーム、バッチ処理なし、プロンプト処理は含みません。実測ではなく上限です。≤の付いた数値(34個中15個)は、トークンごとに読む重みがごく少ないため、実際のランタイムが数値を最も大きく下回る箇所です。詳しくは生成速度(トークン/秒)推定ツールをご覧ください。
  • GPUの仕様(メーカーの数値):192GB、800GB/s。Appleによるこのマシンの公式ページを参照してください。Appleのユニファイドメモリ:AppleはGPUの取り分を公表していません。大容量メモリのMacでは、macOSのMetalの上限はRAMの約75%と観察されており、このページの数値はすべてその割合を使っています。
  • モデルのアーキテクチャの値は、各モデルが公開しているconfigから取っています。それぞれの値が何を変えるかは、LLMのセルフホストのガイド(英語)で説明しています。