RTX PRO 4500 Blackwell

RTX PRO 4500 Blackwellは、このサイトで扱う34のオープンモデルのうち28モデルを、Q4_K_M・8kコンテキストで動かせます(2026年10月16日に計算)。最大のモデルはQwen3.6 35B-A3B (MoE)で、必要量は22.4GB、生成速度は最大360トークン/秒です。

更新日

メモリ
32GB(VRAM)
メモリ帯域幅
896GB/s
ボード電力
200W
発売
2025年
入手方法
ワークステーション向け
動くモデル
28モデル(全34)
Q4_K_M・8kコンテキストでの数です。保持できる最大のモデルはQwen3.6 35B-A3B (MoE)で、22.4GB、最大360トークン/秒です。
計算・2026年10月16日
動かすのに最適なモデル
Muse Glimmer 30B
32GBのうち18.7GBを使い、約36トークン/秒です(チャットなら快適)。余裕を持って収まり、25トークン/秒以上で応答するモデルのうち最も大きいクラスを選び、その中で最も新しいものを選んでいます。
計算・2026年10月16日

RTX PRO 4500 BlackwellをローカルLLM動作チェッカーで開く

RTX PRO 4500 Blackwellで動くモデルの一覧

RTX PRO 4500 Blackwell(32GB)がGPUで使えるメモリは32GBで、メモリ帯域幅は896GB/sです。以下のモデルはすべて、多くの人が実際に使う設定であるQ4_K_M・8kコンテキストでの値です。5%の安全マージンを差し引くと、使えるのは30.4GBです。何が読み込めるかはメモリが、どれだけ速く応答するかは帯域幅が決めます。どちらも明示した計算式による推定値で、LLM VRAM計算ツールで計算の過程を確かめられます。

  • 必要量3.4GB
    ≤ 338トークン/秒
    動く
    残り27.0GB
  • 4.7B
    必要量3.7GB
    ≤ 230トークン/秒
    動く
    残り26.7GB
  • 必要量6.4GB
    ≤ 135トークン/秒
    動く
    残り24.0GB
  • 8.2B
    必要量6.7GB
    ≤ 132トークン/秒
    動く
    残り23.7GB
  • 必要量7.2GB
    ≤ 123トークン/秒
    動く
    残り23.2GB
  • 9.7B
    必要量6.7GB
    ≤ 111トークン/秒
    動く
    残り23.7GB
  • 必要量8.2GB
    90トークン/秒
    動く
    残り22.2GB
  • 12.2B
    必要量8.7GB
    89トークン/秒
    動く
    残り21.7GB
  • 必要量10.3GB
    77トークン/秒
    動く
    残り20.1GB
  • 14.8B
    必要量10.8GB
    73トークン/秒
    動く
    残り19.6GB
  • 14.7B
    必要量11GB
    74トークン/秒
    動く
    残り19.4GB
  • 21B(アクティブ3.6B)
    必要量13.4GB
    ≤ 300トークン/秒
    動く
    残り17.0GB
  • 必要量16.3GB
    45トークン/秒
    動く
    残り14.1GB
  • 必要量16.3GB
    45トークン/秒
    動く
    残り14.1GB
  • 25.8B(アクティブ3.8B)
    必要量16.4GB
    ≤ 285トークン/秒
    動く
    残り14.0GB
  • 27.4B
    必要量18.1GB
    39トークン/秒
    動く
    残り12.3GB
  • 27.8B
    必要量18GB
    39トークン/秒
    動く
    残り12.4GB
  • 27.8B
    必要量18GB
    39トークン/秒
    動く
    残り12.4GB
  • 必要量20.3GB
    37トークン/秒
    動く
    残り10.1GB
  • 必要量18.7GB
    36トークン/秒
    動く
    残り11.7GB
  • 30.5B(アクティブ3.3B)
    必要量19.7GB
    ≤ 328トークン/秒
    動く
    残り10.7GB
  • 31.2B(アクティブ3B)
    必要量19.8GB
    ≤ 360トークン/秒
    動く
    残り10.6GB
  • 31.3B
    必要量20.9GB
    35トークン/秒
    動く
    残り9.5GB
  • 31.6B(アクティブ3B)
    必要量19.7GB
    ≤ 360トークン/秒
    動く
    残り10.7GB
  • 32.8B
    必要量22.4GB
    33トークン/秒
    動く
    残り8.0GB
  • 必要量22.4GB
    33トークン/秒
    動く
    残り8.0GB
  • 必要量22.4GB
    33トークン/秒
    動く
    残り8.0GB
  • 36B(アクティブ3B)
    必要量22.4GB
    ≤ 360トークン/秒
    動く
    残り8.0GB
  • 必要量45.8GB
    動かない
    15.4GB不足
  • 必要量45.8GB
    動かない
    15.4GB不足
  • 74.9B(アクティブ9B)
    必要量45.9GB
    動かない
    15.5GB不足
  • 79.7B(アクティブ3B)
    必要量48.9GB
    動かない
    18.5GB不足
  • 117B(アクティブ5.1B)
    必要量71.4GB
    動かない
    41.0GB不足
  • 119B(アクティブ6.5B)
    必要量72.5GB
    動かない
    42.1GB不足

このGPUでは、30.4GB以下なら収まり、27.2GBを超えると「ぎりぎり」です。読み込めても会話に使える余裕はほとんどなく、同じ32GBでデスクトップ環境も動かしていると収まらなくなることがあります。トークン/秒は、メモリ帯域幅から求めたシングルストリームの推定値です。≤の付いた数値は上限で、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。

計算・2026年10月16日

実際に動かすならこのモデル

Muse Glimmer 30Bが、このGPUを最も有効に使えるモデルです。使うのは32GBのうち18.7GBで、生成速度は推定36トークン/秒(チャットなら快適)、コンテキストにはまだ131,072トークン分の余裕があります。

ベンチマークは引用していないため、選び方を説明します。モデルはサイズで比べ、MoE(Mixture of Experts)モデルは総パラメータとアクティブパラメータの幾何平均で数えます(経験則で、測定ではありません)。メモリに余裕を持って収まり、25トークン/秒以上で応答する最も大きいクラスを選び、その中で最も新しい汎用モデルを選んでいます。コーディングや推論に特化したモデルは上の一覧には載せていますが、標準ではおすすめしていません。

このGPUが保持できる最大のモデルはQwen3.6 35B-A3B (MoE)で、必要量は22.4GBです。131,072トークンのコンテキストを確保できます。MoEモデルで、トークンごとに読むパラメータは3Bだけなので、2つのうち速いのはこちらで、推定360トークン/秒です。その代わり、トークンごとにすべての重みを読む密(dense)モデルの深さはありません。

パラメータ数より品質を重視するなら、Mistral Small 3.1 24BがQ8_0で約28.3GBに収まります。Q8はほぼ劣化がなく、Q8の小さなモデルは、Q3に押し込んだ大きなモデルに勝つことがよくあります。

実際に収まるコンテキスト長

よく聞かれるのはモデルのサイズですが、実際に効いてくるのはコンテキストです。KVキャッシュは会話の長さに比例して大きくなるため、余裕を持って読み込めたモデルでも、長い文書の途中でメモリが尽きることがあります。32GBで使えるコンテキストは、重みを載せた残りの分だけです。同じモデルが動く2つのGPUでも、使い心地がまったく違うことがあるのはそのためです。以下は、Q4_K_Mの重みで、このGPUが保持できる最大のコンテキストです。

モデル最大コンテキスト長(FP16のKV)Q8のKVキャッシュ
Muse Glimmer 30B 131,072トークン 131,072トークン
Qwen3 32B 37,888トークン 40,960トークン・モデルの上限
Gemma 4 31B 123,904トークン 131,072トークン
Granite 4.2 30B 46,080トークン 93,184トークン

KVキャッシュをQ8に量子化すると、保持できる量はおよそ2倍になり、品質の低下はほとんどの人が気づかない程度です。このGPUでは、Gemma 4 31Bが123,904トークンから131,072トークンになります。上限は128kトークン、またはそれより小さければモデル自身のネイティブのコンテキスト長で、後者は「モデルの上限」と表示しています。それを超える空きメモリは何の役にも立ちません。サイズの割にはるかに多くのコンテキストを保持できる行は、ハイブリッド構成、スライディングウィンドウ、MLA(Multi-head Latent Attention)のモデルで、標準的なTransformerのほんの一部しかキャッシュしません。計算の過程は各モデルのページにあります。

計算・2026年10月16日

このGPUの限界

最初に届かなくなるモデルはLlama 3.3 70Bで、Q4_K_M・8kコンテキストで約45.8GBが必要です。使えるメモリは32GBです。Q3_K_Mに下げると約37.7GBが必要で、それでも収まりません。残りをシステムRAMにオフロードすれば動きますが、10〜50倍遅くなります。モデルが動くのを確かめる方法であって、使う方法ではありません。

購入かレンタルか

消費電力やECCが制約になるとき、たとえば1台のワークステーションに複数枚を載せる場合に買う価値があります。そうした制約がなければ、5090が同じ32GBを保持し、2倍の速さで読み出します。より大きなモデルには、2枚目を買う代わりに、必要な時間だけ大きなGPUを借りる方法があります。

ワークステーション向けGPUは店頭価格ではなく見積もりで販売されるため、載せられる数字はひとつに決まりません。実際に検討している価格を、電気料金と実際の月間使用時間とあわせて購入とレンタルの比較ツールに入れてください。このGPUが負荷時に200Wを使うことは、ツールにすでに入っています。所有するほうが安くなる月がわかり、そうならない場合はそれがわかります。決め手になるのは、価格よりも月間の使用時間であることがはるかに多いです。

率直な評価

5090と同じ32GBを、その半分の帯域幅で、2スロット・200Wのカードに載せたGPUです。

5090と同じ32GBをECC付きで保持し、896GB/sで読み出します。これは5090の1,792GB/sのちょうど半分です。そのため同じモデルが収まり、それぞれの速度の上限は半分になります。その代わりに消費電力は200W(5090は575W)で、1枚での速さよりも、複数のGPUを載せたワークステーションに向いています。Blackwell世代のGPUなので、FP4がネイティブで動き、古いビルドのソフトウェアではこのGPUが使われません。

得意なこと

  • ECC付きの32GBを200Wで動かします(5090は575W)。
  • 2スロットのカードなので、1台のワークステーションに複数枚を載せられます。
  • Blackwell世代なので、FP4の重み形式がネイティブで動きます。

向かないこと

  • 896GB/sは5090の半分です。同じモデルなら、速度の上限は半分になります。
  • 16GBの5070 Tiと同じ896GB/sです。上乗せされるのは容量、ECC、低い消費電力で、速度ではありません。
  • BlackwellにはCUDA 12.8以降に対応した、新しいビルドのPyTorchやllama.cppが必要です。古い環境ではこのGPUが使われません。

よくある誤解:メモリの読み出しは、5070 Tiの896GB/sとまったく同じで、5090の1,792GB/sのちょうど半分です。3つすべてに収まるモデルなら5070 Ti並みに生成し、32GBが必要なモデルなら5090のほうが2倍速くなります。

ほかの選択肢との比較

  • RTX 5090:32GB・1,792GB/s・最適なモデルはMuse Glimmer 30B、約73トークン/秒。メモリ帯域幅で、快適に動かせる範囲を変えた初めてのコンシューマー向けGPUです。
  • RTX PRO 4000 Blackwell:24GB・672GB/s・最適なモデルはMuse Glimmer 30B、約27トークン/秒。24GBを積んだ、シングルスロット・145Wのワークステーション向けGPUです。
  • Radeon AI PRO R9700:32GB・640GB/s・最適なモデルはMuse Glimmer 30B、約26トークン/秒。AMDの32GBのワークステーション向けGPUで、RX 9070 XTと同じ帯域幅に2倍のメモリを載せ、ボード電力は300Wです。

全39種類のGPUはGPU一覧で並べて比較しています。同じ数値をモデルの側から見た表はモデルの適合表(英語)にあります。表を読む代わりに特定の組み合わせを確かめるなら、ローカルLLM動作チェッカーを使ってください。

よくある質問

RTX PRO 4500 Blackwellで70Bのモデルは動く?
Q4_K_Mでは、1枚では動きません。Llama 3.3 70Bは8kコンテキストで約45.8GBが必要で、このGPUが使えるのは32GBです。選択肢は、より小さなモデルにするか、コンテキストをごく短くしてより強く量子化するか、2枚に分けるか、必要な時間だけより大きなGPUを借りるかです。
RTX PRO 4500 Blackwellで動かすのに最適なモデルは?
Muse Glimmer 30Bです。Q4_K_M・8kコンテキストでは、使える32GBのうち約18.7GBを使い、生成速度は推定36トークン/秒で、体感は「チャットなら快適」です。サイズより品質を重視するなら、Mistral Small 3.1 24BがQ8で約28.3GBに収まります。
RTX PRO 4500 Blackwellの生成速度は何トークン/秒?
モデルのサイズ次第です。トークンを生成するたびに、アクティブな重みをすべてメモリから読み出すからです。896GB/s・効率70%で、このGPUは8BのモデルをQ4で推定135トークン/秒で生成します。保持できる最大のモデルのQwen3.6 35B-A3B (MoE)では約360トークン/秒です。人が文章を読む速さは毎秒5〜8語ほどなので、25を超えれば一瞬に感じます。135は896GB/sから求めた上限で、実測ではありません。数値が大きいほど、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。
ローカルLLMに32GBで足りる?
このサイトで扱う34モデルのうち28モデルが、Q4_K_M・8kコンテキストで動きます。最大で36Bパラメータまでです。本当の試金石はモデルの一覧ではなくコンテキストです。このGPUでMuse Glimmer 30Bを動かすと、メモリが尽きるまでに約131,072トークンを保持できます。
ローカルモデルにはRTX PRO 4500 BlackwellとRTX 5090のどちら?
どちらも使えるメモリはほぼ同じなので、動くモデルも同じです。速度では、RTX 5090のほうが速く、1,792GB/s対896GB/sです。チャットの速さを決めるのは帯域幅です。
AIにはRTX PRO 4500とRTX 5090のどちら?
どちらも32GBなので、同じモデルが収まります。5090はメモリを1,792GB/sで読み出し(PRO 4500は896GB/s)、2倍速いので、どのモデルでも速度の上限は2倍です。PRO 4500は消費電力が200W(5090は575W)で、ECCメモリを搭載しています。1枚で速さを求めるなら5090、1台のマシンに複数枚を載せる場合や電力に上限がある場合はPRO 4500です。
RTX PRO 4500とRTX PRO 4000のどちら?
PRO 4500は32GB(PRO 4000は24GB)を保持でき、896GB/sで読み出します(PRO 4000は672GB/s)。3分の1速い値です。PRO 4000はシングルスロット・145W、PRO 4500は2スロット・200Wです。動かすモデルが24GBに収まり、スペースが限られているならPRO 4000、そうでなければPRO 4500のほうが多く保持でき、速く読み出します。
  • メモリ:重み(パラメータ数 × パラメータあたりのバイト数)+KVキャッシュ(標準的なTransformerでは2 × レイヤー数 × KVヘッド数 × ヘッド次元 × コンテキスト長 × バイト数。スライディングウィンドウ、ハイブリッド構成、MLAのモデルは実際のキャッシュのとおりに計算)+ランタイム0.5GB+重みの4%。導出の詳細はLLM VRAM計算ツールにあります。
  • 速度:70% × メモリ帯域幅 ÷ アクティブな重みのバイト数。シングルストリーム、バッチ処理なし、プロンプト処理は含みません。実測ではなく上限です。≤の付いた数値(28個中12個)は、トークンごとに読む重みがごく少ないため、実際のランタイムが数値を最も大きく下回る箇所です。詳しくは生成速度(トークン/秒)推定ツールをご覧ください。
  • GPUの仕様(メーカーの数値):32GB、896GB/s、200W。NVIDIAによるこのGPUの公式ページを参照してください。
  • モデルのアーキテクチャの値は、各モデルが公開しているconfigから取っています。それぞれの値が何を変えるかは、LLMのセルフホストのガイド(英語)で説明しています。